サイバンインコ

http://www.asahi.com/national/update/0521/TKY200905210170.html
昨日から始まったらしい、裁判員制度
法務大臣がこんなことを言っている。

「必要とされているのは国民が日常の中で培った感覚や視点。肩の力を抜いて、自然体で参加してほしい」と呼びかけた。

場合によっては死刑や無期懲役を宣告する立場になるかもしれないのに「肩の力を抜いて……」とは、これいかに。そもそも司法のプロと呼ばれる人々が世間の常識とかけ離れたことばかりするから、という名目で導入されたもの。要は司法の都合とツケをランダムで選んだ民間人に押しつけるという、何だか納得しづらい上、決定していく上でどこまで一般に対してオープンにしていたかすら不明瞭なこの制度(確かこれを争点とした選挙はなかったと思うし、ましてや国民投票もない)。
でいつの間にか決まった上、軽めの裁判を扱うのかと思えば、国民の関心が集まりやすい事件、殺人とかそういう事件を扱ってもらう……って、そりゃねーよ。
しかもそんな事件を扱う人々、下手すりゃ人の生き死にを決めなければならない人たちに対して、この法務大臣の言いぐさ。どうかしてるんじゃないでしょうか、この人は。