ケータイ捜査官7「桐原とサード」

少年とケータイ型ロボの友情とか成長譚……のはずだが、今日に限ってはトンでないモノになってた。
タイトル通り、桐原編で彼の過去(家族を殺されている)とアンダーアンカーに入った理由(犯人への復讐)が明らかとなるのだが、犯人は当時少年でネットのカリスマとなっていたというあまりに現代的なネタ。でサードの機能を活かして桐原は犯人とおぼしき人物と接触するのだが……。
多くの矛盾が提示されるので非常に書きづらいというか何というか。無理矢理にでも例えるならば、オチとしては報道ドキュメンタリー的で、ドラマとしては「特捜最前線」の一番濃いめなエピソードを見せられたような……ぶっちゃけこれを今の19時台で流したことが凄い*1。しかもそれがサブエピソードに見せておきながら、間明が絡んでいることから(たぶん)テーマや本筋にも影響してくることかと思うと、なおスゴイ。サッカーとかヘキサゴンの裏という破れかぶれぶりがいい意味で出ているかと。
と同時に生ぬるい1クールドラマばかりの中で、特撮モノだけが現代的なテーマを取り扱っているという確信を得る、とは山田太一ドラマがOAされている今期では言い過ぎかもしれんが、少なくとも、娯楽性の追求という名目でダダ流しでメッセージ性が皆無のバラエティより見る価値はあるものだと思う。

*1:ただあくまで子ども向けドラマであるのでサードの意外な活躍もポイントにしていたし、ラストの描写にしても普通なら桐原の敗北なのだが「犯人が負けた」という印象にギリギリ持っていったのが唯一19時台のドラマだったかと