チェック

TBSまた「印象操作報道」疑惑 「事前の打ち合わせと全然違う」 : J-CASTニュース
昔を思い出しながら、雑感をズラズラと書いてみる。
えーと、雑誌や書籍のような紙媒体の場合、取材先にはコメントなどの記事チェックは当たり前のように行い、修正も受けた上で発表されるのがほとんどなわけだが、TVって(相手の都合を無理させてまで)取材しても、取材先にチェックを通さないまま、OAしてしまうんだよな。またそれが当たり前になってしまっていて、しかも自分たちの思いこみや意志(→演出と呼ぶ)で、コメントを並び替えたり、作ってしまうのは日常茶飯事だったりする(上記の記事まで作為的ではないが自分もやったことはあるし、やっぱ「おっ!」とか「えっ?」っていうようなフックが強いコメントを欲しがるのがTVマンってことだったりする)。その結果……なわけだ、これは。
なので和泉家の宗家のように、悪意のある取材をされ慣れているとどう使われるかが気になったり、慎重になることが多いのだが、素人相手にそれは通用しないこと。*1
明確に「お詫び」が残ったりする紙媒体と違って、出てしまったモノは取り返せない電波媒体の恐ろしさを、作る側がまったくわかっていない一例がまたできてしまったわけだ。なのでよほどのことがない限りは知らんぷりするだろうが、もっと質が悪いのは、そもそも自分たちが編集した方針が間違ってないと思っていること。もっとストレートに言えば、面白おかしく笑えればOKじゃん!という軽薄すぎる考えがあるためかと。もちろん、古くから校正という段取りが確立している紙媒体と、明確なチェック機構を持たない電波媒体との差でもあるのだが。何故、いつから、こんなになってしまったのかは、よくわからないが。とりあえずこの批判はこうした「上からモノを見ている態度」に起因するものなんだろうなぁ。
にしても亀田問題にしろ、何にしろ最近TBSへの風あたりは大きいね。まぁ楽天に狙われるような甘さを抱えた会社だから仕方ないんだろうけど。

*1:ちなみに街角でよく収録しているコメントも危うい(同じくTBSのサンデー・ジャポン問題もあったしな)。じゃあどうやって巻き込まれないようにするか? ぶっちゃけ取材は受けないこと、しかない