存在の大きさ

「仮面ライダー響鬼」の事情―ドキュメント、ヒーローはどう“設定”されたのか

「仮面ライダー響鬼」の事情―ドキュメント、ヒーローはどう“設定”されたのか

思い出したように読了後の感想を。
一年近く企画を練り上げながらも結局撮影に入った段階でガラッと変わって……というのは単に、現実的な映像とし、現場を仕切る監督の存在がそこになかったからなのでは?
いわゆる企画チームではなく、文字通りの文芸チームだからこその弱点。*1
この辺、映画とTVシリーズじゃ作り方は違うんだろうけど、少なくとも映画はある程度監督ありきのものだから早い段階で関わっているわけだし。前シリーズも動いている中、スケジュールの関係で難しいんだろうけど、ある時点からは監督も含めての企画チームに転換しなかったがゆえの結果に見える。*2
ある意味、映像作品としてはいびつな作り方をしていたことを暴露しているんだなぁ、この本。

*1:少なくとも本の中からは、監督など実際の映像に携わるスタッフとの交流はほとんど読み取れない

*2:この辺が白倉Pの手法と違うところなんだろうなぁ