仮面ライダーSD疾風伝説

復刻なった仮面ライダーSDのコミック。最近出た11人ライダーもののコミックと違って、TVの設定の縛りが無く、かなり自由に描かれたものだ。コロコロとボンボンで連載していて、ボンボン版はギャグでコロコロはシリアスと区分けがされていて、タイトルはコロコロ版の方。てんとう虫版の全3巻も持っていたのだが、ラストを新たに書き下ろしているということで買ってしまった。いやそれほどまでに好きなのよ、コレ。ライダーは変身後の姿で固定されていて、絶対にTVでは出来ないようなものの連発で旧来のファンからすれば大激怒ものの……だけど荒廃した地球を舞台に、バイクアクションを必殺技に取り入れてるとこなどなど、見どころはいっぱい。でまた物語が思いの外「熱い」んだよ。V3を主人公に据え、次々と運命を背負った戦士が集結。それぞれのキャラを活かした性格になっていて、それがぶつかるときの面白さったら……。しかも個々のキャラの生き様やラストがまた……泣けるんだよ(今見てもそう)。Xとスーパー1の友情、伝説の1号の復活、そしてストロンガー、RXの最後とか……。
SDなので子供っぽい絵柄になってしまって損をしている部分もあるけども、とにかく「仮面ライダーSPIRITS」が出るまでは間違いなくライダー漫画の中でも群を抜く面白さなのだ(本流の石森プロ作品はまた別格として、ね)。
唐突だった旧版のラストもV3とアイツの対決を入れることで膨らんだし、買って良かった一冊だ!
(ちなみにamazonだと旧版しか登録されてないよ……とほほ)