ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

もう書いても大丈夫だろう、ということで。
とにかく、開幕からの四兄弟VSUキラーザウルスのバトルに始まって、隙間無くバトルが続いていくのが気持ちいい。ついでにようやく本領発揮となったウルトラマン板野サーカス、わざわざ作り直した変身カット、など予告編やプロモーション映像では意図的に隠されていたものが、次々とスクリーン出でてくると、もうそれだけで大興奮。で、とどめが(いい意味で)芝居に変化が全くない北斗(敬礼とか)。こりゃ、子どもは大喜びだし、大人も懐かしめる、何と素晴らしいことか! まぁ、ラストバトルがほとんどCGになってしまったり、クルーGUYSが蚊帳の外だったりするのは惜しいが、それ以外は概ねOK。マジでお腹いっぱい。あぁ、イベントムービーってこういうものなんだな、という事を実感。
あと周辺事情としては、先週あたりの氷川きよしをフルに使ったプロモーションや兄弟勢揃い、という全方位に向けられた(なりふり構わぬ)宣伝活動もあってか、週末の動員で何と3位というのはアッパレ。新宿でやってなかったり、公開館数が少ないにも関わらず、この成績というのは、ひょっとすると「次」を期待しちゃったりするものなのだが(来年はウルトラセブン40周年だし)。
でもって、それが当たったのは、プロモーションや仕掛けのみならず、中身も充分にストレートな「ウルトラマン」の映画になっていたことが大きいかと。とにかく印象では半分近くがバトル(特撮)だったりするのも、大変だろうが子ども受けするところだろうし、メッセージも直球。
40周年記念作ということで、今まで以上に「当てなきゃ」いけない状況だと思うのだが、結果、いい方向になって良かったのでは。しかし、こうなると同様のシリーズ作であるライダーや戦隊の動きが気になるところ。ある意味、歴代ヒーロー勢揃いという最終手段が有効だと証明しちゃったんだからなぁ……。まぁ、戦隊はVSシリーズがあるけど、ライダーはあくまで現役のキャラで勝負するっていうのが基本スタンスだからなぁ(大人な事情は抜きとして)*1
……と脱線話はともかく、DVDを待つのではなく、是非大画面で、と素直にオススメ。

*1:当時と放送局が異なるという事情はあるにせよ、旧作キャラを引っ張り出す予定だったものを「THE FIRST」にして、“新作”という形にしたこととか考えると昔のキャラをそのまま持ってくる気はほとんど無さそうなんだよなぁ