鴉―KARAS―

第一話の試写&製作発表会へ行って来ました。
制作発表の方は各所で記事になっているようなので略。というわけで個人的な感想をば。
基本はアニメ……なんだけど、フルデジタルということを強く意識したフィルムというのが第一印象。それというのも人物を2D、鴉やサイボーグ妖怪を3Dで描いているため(例えるなら、21世紀の「アステカイザー」)。しかし、全体的な色味や背景、キャラ設定などが上手く出来ているので、二つが乖離することなく、ピタッとはまっていたのが何よりも気持ちよかった。で公式HPでも見られるように、不可思議な文字が氾濫する新宿っていう設定も面白く、またそれが言いしれぬ緊張感を生み出しているのも面白いところ。
オープニングと鴉対妖怪のアクションもまた凄かった。キャラの動きも緩急付いていて思わず身を乗り出すような箇所がいくつもあったし、ちょっとポリマーを思い出したりしたけどね……(笑)。その辺、監督が意識していていたのかどうかは別だけど、アクションやシチュエーション的に、いわゆるタツノコっぽいところがいくつかあって、やはりこれってDNAレベルでの格好良さを追求した賜物なのかなぁ、と。ちなみに鴉などクリーチャーは3Dで描かれ、表現されているが、モーションキャプチャーによるアクションではなく、アニメーターの手によるものだとか(いわゆる「デビルマン」方式)。それ故の自由度が観たときの気持ちよさを生み出しているといったところです。
そんな感じでアクション満載な第一話。全6巻でお話は進んでいくそうです。この先が楽しみです。ちなみに各種プレスなどで「新たな特撮ヒーロー」と謳われていた。確かにそうだよなぁ、とちと笑った。