平成ウルトラマン映画

キッズステーションで放送した「ティガ&ダイナ」「ティガ&ダイナ、ガイア」を鑑賞。もちろん公開時にも観ていたのだが、改めて観るといろいろ思い出されること多し。
人の思いが強ければ不可能も可能になるという「ティガ&ダイナ」はいつ見ても泣ける映画だということを再確認。無茶なことであろうと信じれば出来るんだという(やや青臭い)ことを真っ正面から描いていることが好感触なのである。人の中の光が集まってウルトラマンになるというダイナならではの物語。人物設定などややTV本編と異なる部分もあるが、最終回とは違う決着のさせ方もナイス。
一方の「ティガ&ダイナ、ガイア」はパラレルワールドを活かしたジュブナイル的な趣でまとめられた一編。完全なサイドストーリーにすることで三人のウルトラマンの競演を描いているのが上手い。我夢の子供っぽさも手伝って、いい設定での映画。パラレルワールドに連れ込まれた我夢が子供たちに変身をねだられ追い回されるシーンはいつ見ても面白い(今時のネタとしては逃げ込んだ先の玩具店の店主がマーシーだったりする→もちろんカットされてなかった)。それより、この作品で身につまされるのはいつまでも怪獣好きじゃいけない(かも)ということ。ウルトラマンに夢中の主人公と、怪獣マニアで将来はモデラーになるといういじめっ子の存在がそれ。「あぁそんなことあったよなぁ」「そうそう」って思うことの多いこと、多いこと。笑いのポイントであり、観ている大きなお友達への監督からのメッセージだったのかも。
しかし、いずれの二作品も一箇所だけ難点が。それはスーツアクター。TVの人と違うせいなのだが……。TVシリーズでは腰がキュッとなっていてくびれを感じさせるほどのフォルムなのだが、映画ではやや寸胴気味……。ここだけなんだよな、納得いかないの……もったいない……。